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2009年春闘シンポジウム 前田中央執行委員長挨拶 |
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“ピンチをチャンス”に発展・向上へ
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挨拶する前田中央執行委員長
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今年度の活動につきましても、8月の定期大会で、2年間の運動方針の確認をいただき、具体的活動を進めてきてから、早いもので4ヵ月が経過しようとしているところであります。
足下の情勢につきましても、米国に端を発した「金融危機」の影響が、新興国を含めた、世界経済の広範囲に波及し、金融市場を中心に、今後も世界経済全体への影響が、引き続き危惧されているところであります。
日本経済についても、世界経済が一層減速するなかで、これまでの成長に急ブレーキが掛かり、輸出や設備投資の減少など、景気が急速に悪化し、企業においても、操業の大幅な低下により、業績にも、暗い影を落としていることなど、今後さらに、実態経済への影響が懸念されるところであります。
銅電線出荷量については、低水準ながらここ数年、回復傾向のトレンドであり、中期的にも緩やかな増加が見込まれているところであります。
しかしながら、世界的な金融危機の影響などから、日本経済における景気後退、そして、企業収益の急速な悪化が懸念されるところであります。
おりしも、ITバブル崩壊以降、各企業においては事業分野の多角化や、非電線部門の拡大、さらには、事業構造改革を推し進めながら、「選択と集中」による企業経営を進めてきたわけでありますが、ここに来て、大手を中心に事業分野として特化してきた「自動車部門」「エレクトロニクス関連部門」、そして従来型の「建設部門」を中心に、需要が大きく減少していくとの見方であります。
上場各社の、通期の決算予想につきましても、「下方修正」が見受けられるなかで、その実態も、大手を中心に「減収減益傾向」が現実となっている状況であり、さらに、銅価格につきましても、足下では急激な下落が継続している状況であり、これらによる収益への影響を考えれば、先行きも含め、大きな懸念材料を孕んでいるとの認識であります。
但し、これまでの数年間、緩やかな景気回復のなかで、製造業を中心に、各企業が経営体力、財務体力を強化してきたのも事実であります。
電線各社にしても然りであります。
各単組におかれましても、このような状況について、日常の話し合いも含め、十分な経営分析・実態把握をお願いする次第であります。
世間で言う「春闘」についても、ここ数年大きな転換期を迎えたところであります。
2002年春闘から、「雇用の維持・確保」を中心とした闘争が数年か続き、その後、日本経済の回復や企業業績の回復に伴い、2006年春闘から、ようやく「賃金改善」の流れが整ったわけであります。
全電線としても、2006年春闘は厳しい結果でありましたが、2007年春闘、そして2008年春闘と、「賃金改善」という幅の中で取り組みを行った結果、十分とは言えないものの、一定の前進を図ることができたものと考えております。
これらの経過や、取り巻く情勢、そして世間動向等を踏まえながら、目前に迫る2009年春闘に臨んでいきたいと考えております。
まず、連合につきましては、「賃金の引き上げ、これこそが最大の景気対策」という考え方のもとで、「物価上昇に見合うベア」を前面に打ち出しているところでありますし、ワーク・ライフ・バランス、格差是正等につきましても、引き続き取り組んでいき考え方であります。
そして、闘争体制につきましても、共闘軸を進化させるべく「共闘連絡会議」を設置するなかで、闘争体制を強化していくとのことであります。
JCにつきましても、賃金については、『実質生活の維持を図るため、物価上昇に見合う要求を行う』としています。
このように、今春闘の特徴は、
◆賃金については、連合・JCともに、「物価上昇に見合うベア要求」、 さらに格差是正・最低賃金の強化など、賃金全体の底上げを図ること。
◆そして、「ワーク・ライフ・バランス」の実現に向けた「総労働時間短縮」と、 「非正規労働者への対応」に取り組んでいくこと。
こういうことではないかと、考えております。
全電線は、従来からこうした世間との関係を重視するなかで、連合やJCの方針を踏まえ、産別の実態をも考慮しながら、JC共闘を基軸に取り組んできたところであります。
特に昨年は、賃金につきましては「明確な賃金改善」ということで、その実現を求めてきたところでありますし、2009年春闘につきましては、「物価上昇分も含めた賃金改善」、この実現に向けて、努力を行っていきたいと考えます。
さらに、世間比較でも低位にある「年間一時金」につきましても、全体として適正な水準への回復、そして、「ワーク・ライフ・バランス」における「労働時間短縮」の取り組みなど、積極的に取り組んでいきたいと考えております。
2009年春闘は、先行きの厳しさが予想されるなど、前回の2008年春闘とは、取り巻く環境も大きく変化し、厳しい対応が予想されるところではありますが、企業における、これまでの『財務体質強化』に向けられてきた配分、これを、少しでも組合員のもとへ、その配分が図られるように、これから各単組の皆さんと、ともに努力をしていきたいと考えております。
産別としてもこれまで、2009年春闘に臨む考え方を、折に触れて述べさせていただきました。
先程も申し上げましたように、足下の産業実態につきましては、景気後退の影響などによる需要の減少、さらには銅価格の急激な下落に伴う収益圧迫など、一段と厳しさが予想されるところではあります。
しかし、この状況を「ピンチをチャンスと捉え」、企業においては、今後の発展に向けたグローバルな視点での、布石を打つチャンスでもありますし、一方、労働組合におきましても、個人消費を中心とする内需拡大に向けて「労働条件の向上」を求めていくのが、この「2009年春闘」ではないかと考えております。
本日と明日の「春闘シンポジウム」において、十分な論議を行い、「全電線の春闘方針」の方向性を、確認していきたいと考えていますので、よろしくお願いしたいと思います。
最後に、2009年春闘、従来以上に全電線と各単組の結束を大切にしながら、運動の前進に向け、その目的が果たせるよう、取り組んでいきたいと考えますので、単組役員皆様方のご協力を、切にお願いし、挨拶に代えさせて頂きます。共に頑張りましょう。ありがとうございました。
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